きっかけ
VISKに入ってから、自社サイト(visk.co.jp)の流入分析を担当している。
毎月15日に Search Console と GA4 の数字を見て、社長に月次レポートを出すのが業務のひとつ。
これが、けっこう面倒だった。
特に手間がかかったのが**「変化が大きいところを見比べる」**作業。
Search Console を開いて、表示回数やクリック数が伸びてるクエリをチェック
別タブで GA4 を開いて、セッションが増えてる流入元をチェック
「このクエリ伸びてるけど、GA4側では別に変わってない?」
「逆に GA4 でセッション増えてる日、SC側で何が起きてた?」
結局SCとGA4のタブを行ったり来たりして、スプレッドシートに数字をコピペして、ようやく「今月のハイライト」が見えてくる。1時間くらいかかってた。
作戦:SCとGA4を一緒に見れる画面を作る
最初考えた選択肢は3つあった。
Looker Studio:SC・GA4両方つなげる、無料、定番。でも触ってみたら、結局自分で「面倒な比較」をやることになる。AIで要約してくれるわけでもない。
既存SaaS:月数千〜数万。VISKの自社サイトにそこまで投資するのは違う。
自作:自由度高い。Claude Code 使えば1〜2日で形になりそう。
自作にした。
技術スタックはこんな感じ。
Next.js + TypeScript:ダッシュボードUI
SQLite(better-sqlite3):データ蓄積
Google API:Search Console + GA4 のデータ取得
Claude API:AI分析
Claude Code:実装の相棒(バイブコーディング)
ローカルで動かす前提なので、デプロイも認証も不要。npm run dev で立ち上げて、localhost:3000 を見るだけ。
機能追加①:AIで要約してくれる機能
SC・GA4の数字が1画面に並ぶようになって、それだけで作業時間は半分くらいになった。
ただ、数字が並んだのはいいんやけど、「で、何が言えるか」を自分で考えるのが結局面倒だった。
そこで、Claude APIで分析コメントを自動生成する機能を追加した。
仕組みはシンプルで、期間内のKPIとTOP10クエリをプロンプトに渡して、Claudeに「社長レポート用の文章を書いて」と投げるだけ。

これがかなり良くて、社長レポートにそのままコピペできるレベルの文章が出てくる。
今期間は検索での露出が前期間比で大きく伸びており、特に「flipbook ai」関連の流入が顕著です。クリック率も改善傾向にあり、新規コンテンツの効果が出ていると判断できます。
こんな感じ。「自分で考える」工程をClaudeに丸投げできた瞬間だった。
機能追加②:ピーク日の自動検出
期間グラフを見て「ここ跳ねてる日あるな」と気づいて、その日の中身を掘る、という作業もよくやってた。
これも自動化した。
仕組みは:
期間内の日次データの平均と標準偏差を計算
「平均+1.5σ かつ 直前7日平均の1.5倍以上」の日を「ピーク」と判定
その日のTOP5クエリ・ページ・チャネルをClaudeに渡して原因を推測してもらう

たとえばこんな感じ。
2026-04-19の急増
公開記事による検索流入急増が主因と考えられます。
特にAnthropicのAIエージェント関連記事と1-bit Bonsai 8B記事が検索流入を牽引しています。
自信度:高(根拠:TOP2ページが当日表示の84%を占め、クエリの急増内容と完全に一致しているため)
クエリの動きとページの動きを両方読んで原因を推測してくれるので、月次レポートの「ハイライト」セクションがほぼ自動生成できるようになった。これで月次レポートの「ハイライト」セクションがほぼ自動生成できるようになった。
機能追加③:Slack通知
ダッシュボードを開かないと数字わからん、というのも面倒だった。毎朝勝手にSlackで届けば見に行く必要すらないので、通知機能を3種類追加した。
日次サマリー(毎朝7:00):昨日のKPI + 前日比 + TOP3クエリ
急変アラート(毎朝6:30):表示回数が通常の1.5倍 or 0.5倍を超えた時だけ
週次レポート(毎週月曜8:00):前週比 + 急上昇/急降下クエリ + AI週次総括
通知のトーンはカジュアル関西弁にした。自分のプライベートチャンネルに飛ばすだけなので、堅苦しくする必要がない。

たとえばこんな感じ:
🚨 おお、めっちゃ跳ねとるで〜!
表示回数 245回(通常の2.8倍やで!)
yomitoku 関連がブレイク中〜🔥
詳細はダッシュボード見てな〜
自動実行は macOS の launchd で組んだ。Macを開いてる時間しか動かないけど、平日の朝はだいたいPC開いてるので問題なし。
詰まったポイント:SCにサービスアカウントが追加できない
実装中いちばん時間が溶けたのが、これ。
Google APIを叩くのにサービスアカウントを作って Search Console に追加しようとしたら、「メールアドレスが見つかりませんでした」と言われて何度試しても登録できない。
ググっても解決策が出てこない。ChatGPTに聞いてもふわっとした答えしか返ってこない。
結局、SCはサービスアカウントを受け付けてくれない仕様だった。OAuth方式に切り替えたら一発で通った。
これは別記事で深掘りしようと思う。たぶん同じことで詰まる人がいるはず。
次にやりたいこと
カスタムドメインで社内に公開(今はローカル運用)
月次レポートのPDF自動生成
競合サイトとの比較機能
Looker Studio との使い分け検証
まとめ
Search Console と GA4 を行き来する作業は、自分で画面作ったほうが早い
Claude API で**「数字 → 文章化」**を自動化できる
Slack通知で**「自分から見に行く」必要すらなくす**
バイブコーディングで1〜2日で形になる
「公式ツールは数字を表示する。自作ツールは判断材料まで作る」 ── これがいちばん大きな違いだと思う。
公式ツールはあくまで「データを見るための窓」。自社サイト持ってて毎月レポート書く必要がある会社なら、AI使った自作ダッシュボードはアリだと思う。
次回作予告:1ヶ月運用してみた感想
ここまで作ってまだ運用3日間。次回は1ヶ月使ってみてのリアルな感想を書く予定です。
朝のSlack通知、ぶっちゃけ毎日見てる?
AIインサイトの精度はどんなもん?
月次レポート作成、実際何分になった?
これ作って良かった/悪かったポイント
社内勉強会用にネタ集めてるので、リクエストあったら教えてください。

