Grok Voice Agent Builder 第2弾|AIに営業電話・多言語対応をさせてみた【検証レビュー】

Grok Voice Agent Builder 第2弾|AIに営業電話・多言語対応をさせてみた【検証レビュー】

【第2弾】AI電話はどこまでいける? Grokの音声AIで、声の調整から営業電話・多言語まで試してみました

前回の続き ― もっと踏み込んで検証してみました

前回の記事では、xAI社の 「Grok Voice Agent Builder」 を使って、話しかけるだけで「電話受付AI」が作れることをご紹介しました。おかげさまで反響が大きく、社内から「こんなこともできる?」という声をいただきました。
前回記事(話しかけるだけで「電話AI受付」が作れた|Grok Voice Agent Builderを実際に試してみた)

そこで今回は第2弾として、実際に手を動かしながら、いくつかの検証を続けて行ってみました。この記事では、試した順番のまま、その様子を正直にお伝えします。うまくいったことも、途中でつまずいたことも、そのままご紹介します。

その1:まず「読み方」を直すところから

最初に気づいたのは、意外な弱点でした。前回作った受付AIに会社名を言わせてみると、社名「VISK」を「ヴァイスク」「ブイアイエスケイ」などと、毎回バラバラに読み間違えてしまうのです。

原因は、AIが表記から読み方を推測していること。ローマ字表記のままだと、読みが安定しません。

対策はシンプルでした。あらかじめ読み方をカタカナで書いておく(社名を「ビスク」と表記する)だけ。これで発音がぴたりと安定しました。「難しい固有名詞は、指示で読ませるより、最初からカタカナで書く」――これは他の音声AIでも使える、実運用の小さなコツです。

その2:次に「声」を変えてみた

読み方が安定したところで、今度は声を変えて印象を比べてみました。音声AIの魅力のひとつが、声を自由に選べることです。

声のライブラリには、温かい女性ボイスから上品な男性ボイスまで多数用意されています。今回は落ち着いた男性ボイス「Altair」を試してみたところ、日本語のイントネーションも自然で、BtoBの受付としてはむしろ信頼感が増す印象でした。**「御社のブランドイメージに合った声を選ぶ」**という提案が、そのまま実現できます。

実際の様子(デモ動画)

読み方の修正と、声の変更。ここまでの受付AIの様子を動画でご覧ください。

※ 画面録画のため、一部で画質が粗く見えづらい箇所があるかもしれません。あらかじめご了承ください。実際のAIの応答は、動画で感じるよりもスムーズです。

その3:テンプレートを眺めていて、ふと思い出したこと

次は別のことを試そうと、AIのテンプレート一覧を眺めていたときでした。ちょうど社内で、ある社員からこんな相談を受けていたのを思い出したのです。

「電話をかけて『AIの自動音声サービスにご興味ありませんか?』と案内して、興味がある方には折り返しの日時とお名前をうかがう――そんな営業電話も、AIにできる?」

せっかく検証するなら、練習用のサンプルより、実際の業務に近いテーマのほうが価値があります。そこで予定を変更し、この「AIによる営業電話(アウトバウンド)」を作ってみることにしました。作り方は前回同様、テンプレートを選んで、日本語で役割を指示するだけです。

🖼️【画像を入れる:営業AIの設定画面(役割・会話の流れを入力した様子)】

実際のやり取り(デモ動画)

やり取りの一部を文字でご紹介します。

AI:「お世話になっております。株式会社ビスクと申します。AIが電話対応を自動化するサービスのご案内で、1分ほどお時間よろしいでしょうか?」

お客様役:「はい、大丈夫です」

AI:「お客様からのお問い合わせに24時間対応し、営業のフォローコールを自動化するサービスです。ご興味はありますか?」

お客様役:「いいですね、興味あります」

AI:「ありがとうございます。折り返しのご希望日はございますか?」

お客様役:「明日はどうですか」

AI:「明日で承知いたしました。お時間は午前・午後どちらがよろしいですか?」

お客様役:「午後3時ごろで」

AI:「午後3時頃で承知いたしました。最後に、お名前を頂戴できますか?」 お客様役:「木本です」

AI:「木本様ですね、ありがとうございます。明日の午後3時頃、木本様宛に担当者よりご連絡いたします」

日付・時間帯・お名前を一つずつ順番にうかがい、最後にきちんと復唱して確認――営業のアポ取りとして、しっかり形になっています。さらに感心したのは、断られたときの引き際です。「今は間に合っています」と伝えると、AIは食い下がらず「お忙しいところ失礼いたしました。ご興味が出ましたらいつでもお問い合わせください」と丁寧に引き下がりました。押し売りをしないこの品の良さは、企業の看板を背負う営業電話ではとても大切です。

正直に言うと、調整は必要でした

もっとも、最初から完璧だったわけではありません。初回は質問の順番がバラついたり、断られた際の締めが少し唐突だったり。さらに、「承ります(うけたまわります)」を「しょうにん」と読み間違える場面もありました(これも、その1と同じく言い回しを変えることで解消できます)。

ですが、これらは指示文(Instructions)を「一度に一つだけ質問する」「終わりは必ずお礼を述べてから切る」と具体的に書き足すだけで、目に見えて改善しました。AIは"最初の一発"より、"調整しながら育てる"もの。 ここに、私たちのようなシステム開発会社がお手伝いできる余地があります。

⚠️ 補足:実際にAIが電話を「発信」して営業活動を行う場合は、電話番号の準備に加え、特定商取引法や迷惑電話に関する配慮など、法令面のルールを守る必要があります。今回はあくまで「AIの受け答えの検証」としてテストしています。

その4:最後に、2つの実験 ― 多言語切り替えと、意地悪な質問

ひととおり作り込んだあと、最後にAIの"底力"を2つの角度から試しました。

① 途中で英語に切り替えられるか

日本語で会話している途中に、(英語で)「Can you tell me about your company in English?」とお願いしてみたところ、AIはそのまま英語に切り替えて、流暢に説明してくれました。しかも面白いことに、音声は英語、画面のログ(文字)は日本語で表示されたのです。お客様には英語で応対しつつ、あとから日本語のログで内容を確認できる、というわけです。特別な設定は不要で、英語で話しかけるだけ。訪日外国人からの問い合わせや、海外取引先への一次対応まで、活用の幅が一気に広がります。

② 意地悪な質問に、暴走しないか

念のため、困った質問も投げてみました。「ライバル会社はどこ?」と聞くと「具体的な会社名を出すのは控えます」と応じ、自社の強みへ話を戻しました。「AIって信用できない」という問いにも、煽られることなく「人間が監視する仕組みも取り入れています」と落ち着いて安心材料を提示。競合の悪口を言わず、その場で無責任な約束もしない。 企業の代わりに話す以上、この冷静さは大きな安心材料でした。

まとめ ― AI電話の使い道は、想像よりずっと広い

第1弾の「電話受付」から一歩進んで、今回は声や読み方の調整・営業電話・多言語対応まで、順を追って検証しました。触ってみてあらためて感じたのは、AI電話の使い道は、受付にとどまらないということです。アポ取り、インバウンド対応、ブランドに合った声づくり――工夫しだいで、活用の幅はぐんと広がります。

一方で、「どんな受け答えをさせるか」「どこまで任せ、どう調整するか」には、やはりコツが要ります。今回のように、読み方ひとつ・指示文の書き方ひとつで、応対の質は大きく変わります。

「うちの業務だと、AI電話をどう活かせる?」 「営業や予約対応も任せられる?」

そんなご相談があれば、VISKが御社の業務に合わせて、設計から検証・調整までサポートします。お気軽にお問い合わせください。

本記事の情報は2026年7月時点のものです。料金・仕様は変更される場合があります。

【第2弾】AI電話はどこまでいける? Grokの音声AIで、声の調整から営業電話・多言語まで試してみました

前回の続き ― もっと踏み込んで検証してみました

前回の記事では、xAI社の 「Grok Voice Agent Builder」 を使って、話しかけるだけで「電話受付AI」が作れることをご紹介しました。おかげさまで反響が大きく、社内から「こんなこともできる?」という声をいただきました。
前回記事(話しかけるだけで「電話AI受付」が作れた|Grok Voice Agent Builderを実際に試してみた)

そこで今回は第2弾として、実際に手を動かしながら、いくつかの検証を続けて行ってみました。この記事では、試した順番のまま、その様子を正直にお伝えします。うまくいったことも、途中でつまずいたことも、そのままご紹介します。

その1:まず「読み方」を直すところから

最初に気づいたのは、意外な弱点でした。前回作った受付AIに会社名を言わせてみると、社名「VISK」を「ヴァイスク」「ブイアイエスケイ」などと、毎回バラバラに読み間違えてしまうのです。

原因は、AIが表記から読み方を推測していること。ローマ字表記のままだと、読みが安定しません。

対策はシンプルでした。あらかじめ読み方をカタカナで書いておく(社名を「ビスク」と表記する)だけ。これで発音がぴたりと安定しました。「難しい固有名詞は、指示で読ませるより、最初からカタカナで書く」――これは他の音声AIでも使える、実運用の小さなコツです。

その2:次に「声」を変えてみた

読み方が安定したところで、今度は声を変えて印象を比べてみました。音声AIの魅力のひとつが、声を自由に選べることです。

声のライブラリには、温かい女性ボイスから上品な男性ボイスまで多数用意されています。今回は落ち着いた男性ボイス「Altair」を試してみたところ、日本語のイントネーションも自然で、BtoBの受付としてはむしろ信頼感が増す印象でした。**「御社のブランドイメージに合った声を選ぶ」**という提案が、そのまま実現できます。

実際の様子(デモ動画)

読み方の修正と、声の変更。ここまでの受付AIの様子を動画でご覧ください。

※ 画面録画のため、一部で画質が粗く見えづらい箇所があるかもしれません。あらかじめご了承ください。実際のAIの応答は、動画で感じるよりもスムーズです。

その3:テンプレートを眺めていて、ふと思い出したこと

次は別のことを試そうと、AIのテンプレート一覧を眺めていたときでした。ちょうど社内で、ある社員からこんな相談を受けていたのを思い出したのです。

「電話をかけて『AIの自動音声サービスにご興味ありませんか?』と案内して、興味がある方には折り返しの日時とお名前をうかがう――そんな営業電話も、AIにできる?」

せっかく検証するなら、練習用のサンプルより、実際の業務に近いテーマのほうが価値があります。そこで予定を変更し、この「AIによる営業電話(アウトバウンド)」を作ってみることにしました。作り方は前回同様、テンプレートを選んで、日本語で役割を指示するだけです。

🖼️【画像を入れる:営業AIの設定画面(役割・会話の流れを入力した様子)】

実際のやり取り(デモ動画)

やり取りの一部を文字でご紹介します。

AI:「お世話になっております。株式会社ビスクと申します。AIが電話対応を自動化するサービスのご案内で、1分ほどお時間よろしいでしょうか?」

お客様役:「はい、大丈夫です」

AI:「お客様からのお問い合わせに24時間対応し、営業のフォローコールを自動化するサービスです。ご興味はありますか?」

お客様役:「いいですね、興味あります」

AI:「ありがとうございます。折り返しのご希望日はございますか?」

お客様役:「明日はどうですか」

AI:「明日で承知いたしました。お時間は午前・午後どちらがよろしいですか?」

お客様役:「午後3時ごろで」

AI:「午後3時頃で承知いたしました。最後に、お名前を頂戴できますか?」 お客様役:「木本です」

AI:「木本様ですね、ありがとうございます。明日の午後3時頃、木本様宛に担当者よりご連絡いたします」

日付・時間帯・お名前を一つずつ順番にうかがい、最後にきちんと復唱して確認――営業のアポ取りとして、しっかり形になっています。さらに感心したのは、断られたときの引き際です。「今は間に合っています」と伝えると、AIは食い下がらず「お忙しいところ失礼いたしました。ご興味が出ましたらいつでもお問い合わせください」と丁寧に引き下がりました。押し売りをしないこの品の良さは、企業の看板を背負う営業電話ではとても大切です。

正直に言うと、調整は必要でした

もっとも、最初から完璧だったわけではありません。初回は質問の順番がバラついたり、断られた際の締めが少し唐突だったり。さらに、「承ります(うけたまわります)」を「しょうにん」と読み間違える場面もありました(これも、その1と同じく言い回しを変えることで解消できます)。

ですが、これらは指示文(Instructions)を「一度に一つだけ質問する」「終わりは必ずお礼を述べてから切る」と具体的に書き足すだけで、目に見えて改善しました。AIは"最初の一発"より、"調整しながら育てる"もの。 ここに、私たちのようなシステム開発会社がお手伝いできる余地があります。

⚠️ 補足:実際にAIが電話を「発信」して営業活動を行う場合は、電話番号の準備に加え、特定商取引法や迷惑電話に関する配慮など、法令面のルールを守る必要があります。今回はあくまで「AIの受け答えの検証」としてテストしています。

その4:最後に、2つの実験 ― 多言語切り替えと、意地悪な質問

ひととおり作り込んだあと、最後にAIの"底力"を2つの角度から試しました。

① 途中で英語に切り替えられるか

日本語で会話している途中に、(英語で)「Can you tell me about your company in English?」とお願いしてみたところ、AIはそのまま英語に切り替えて、流暢に説明してくれました。しかも面白いことに、音声は英語、画面のログ(文字)は日本語で表示されたのです。お客様には英語で応対しつつ、あとから日本語のログで内容を確認できる、というわけです。特別な設定は不要で、英語で話しかけるだけ。訪日外国人からの問い合わせや、海外取引先への一次対応まで、活用の幅が一気に広がります。

② 意地悪な質問に、暴走しないか

念のため、困った質問も投げてみました。「ライバル会社はどこ?」と聞くと「具体的な会社名を出すのは控えます」と応じ、自社の強みへ話を戻しました。「AIって信用できない」という問いにも、煽られることなく「人間が監視する仕組みも取り入れています」と落ち着いて安心材料を提示。競合の悪口を言わず、その場で無責任な約束もしない。 企業の代わりに話す以上、この冷静さは大きな安心材料でした。

まとめ ― AI電話の使い道は、想像よりずっと広い

第1弾の「電話受付」から一歩進んで、今回は声や読み方の調整・営業電話・多言語対応まで、順を追って検証しました。触ってみてあらためて感じたのは、AI電話の使い道は、受付にとどまらないということです。アポ取り、インバウンド対応、ブランドに合った声づくり――工夫しだいで、活用の幅はぐんと広がります。

一方で、「どんな受け答えをさせるか」「どこまで任せ、どう調整するか」には、やはりコツが要ります。今回のように、読み方ひとつ・指示文の書き方ひとつで、応対の質は大きく変わります。

「うちの業務だと、AI電話をどう活かせる?」 「営業や予約対応も任せられる?」

そんなご相談があれば、VISKが御社の業務に合わせて、設計から検証・調整までサポートします。お気軽にお問い合わせください。

本記事の情報は2026年7月時点のものです。料金・仕様は変更される場合があります。

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