話しかけるだけで「電話AI受付」が作れた|Grok Voice Agent Builderを実際に試してみた

話しかけるだけで「電話AI受付」が作れた|Grok Voice Agent Builderを実際に試してみた

「電話対応、AIに任せられたらいいのに」を試してみました

「問い合わせの電話が多くて手が回らない」 「営業時間外の着信を取りこぼしている」 「予約の電話受付を自動化できたら…」

こうしたお悩み、多くの会社さまから伺います。これまで電話対応の自動化は、専門的なシステム開発が必要で、費用も高額になりがちでした。

ところが最近、「話しかけるだけで電話対応AIが作れる」 ツールが登場しました。xAI社の 「Voice Agent Builder」 です。私たちVISKも「これは本当に使えるのか?」と気になり、実際に自分たちで触って試してみました。この記事では、その様子をなるべくわかりやすくお伝えします。

そもそも、どんなツール?

ひとことで言うと、専門知識がなくても、日本語で「こんな電話AIを作って」とお願いするだけで、電話に応答するAIが作れるサービスです。

  • コードを書く必要はありません

  • 会社の情報(会社案内やFAQなど)を読み込ませると、それをもとにお客さまへ回答します

  • 日本語を含む25の言語に対応しています

カスタマーサポート、予約受付、一次対応など、電話業務をAIに任せることを想定して作られています。

実際に「VISKの電話受付AI」を作ってみました

今回は、当社VISKの会社情報を読み込ませた**「電話受付AI」** を試作しました。作成にかかった時間は、なんと数分ほど。手順はざっくりこんな流れです。

  1. テンプレートから「カスタマーサポート」を選ぶ

  2. 「VISKの電話受付AIを作りたい」とお願いする

  3. 会社情報をまとめた資料を読み込ませる

  4. AIの声を選ぶ(今回は日本語の女性ボイスを選択)

これだけで、電話に応答するAIができあがりました。

気になる料金は?

今回いちばんお伝えしたいのが、料金の安さとわかりやすさです。月額の固定費や初期費用はなく、使った分だけのお支払いです。

項目

料金

円のめやす

AIとの通話

1分 約8円

($0.05/分)

電話番号

1分 約1.5円

($0.01/分)

会社情報の検索

1回 約0.4円

($2.50/1,000回)

たとえば 5分間の電話1本で、おおよそ45円ほど。しかも固定費ゼロなので、着信が少ない月は費用も少なくて済みます。

実際にかかった費用

今回、エージェントの作成から複数回のテスト通話まで一通り試しましたが、**実際にかかった費用はわずか$0.05(約8円)でした。チャージした残高$10はほとんど減らず、残高は$9.95のまま。固定費や月額料金は一切なく、使った分だけの従量課金なので、「気軽に何度でも試せる」**という料金体系のメリットを、実際の請求金額で実感できました。この手軽さは、まず小さく試したい中小企業にとって大きな安心材料だと感じます。

他の音声AIと比べて、どこが優れている?

音声AIといえば「ElevenLabs(イレブンラボ)」なども有名です。実際に触ってみると、設定画面(声を選ぶ・答える内容を登録する)はどのツールもよく似ていて、一見同じように見えます。ですが、電話がかかってきたその瞬間の"中の処理"に大きな違いがあります。
料金の安さ(固定費ゼロの従量課金)は前の章でお伝えしたとおりですが、xAIの強みはそれだけではありません。ここでは、価格以外の"本質的な違い"を整理します。


① 応答が速く、会話が自然(ここが本質的な違い)

音声AIには大きく2つの作り方があります。

  • リレー方式(例:ElevenLabs):「声を文字にする→AIが考える→文字を声にする」と、3つの工程を順番に受け渡す。声の品質は最高峰な一方、途中で必ず文字に変換するため、わずかに時間がかかります。

  • 一体型方式(今回のxAI):声を直接聞いて、そのまま声で返すひとつのモデル。途中で文字に落とさないので、応答が速く、相手の話すテンポや間合いも自然に受け止めます。

たとえるなら、前者は「通訳が3人でリレー」、後者は「バイリンガルが1人で即答」。電話は"間"や"テンポ"が命なので、受付用途では、この応答の速さと自然さが効いてきます。

② 用途による使い分けも大切

いっぽうで、声のバリエーションや多言語対応の豊富さでは、ElevenLabsのような専門ツールに分があります。「声の質やブランドの世界観を極めたい」ならそちら、「安さ・速さ・手軽さで、まず電話業務を効率化したい」なら今回のxAI、といった使い分けがおすすめです。

実際に試してわかった、正直なところ

良かった点も、気になった点も、正直にお伝えします。

良かった点

  • 会社情報を読み込ませると、従業員数・サービス内容・所在地などをきちんと具体的に答えてくれた

  • 「わからないこと・断定できないこと」は、無理に答えず担当者へ引き継ぐ案内をしてくれた

  • 作成から会話テストまで、専門知識なしで数分でできた

気になった点・注意点

  • 現在は試験提供(ベータ版)のため、仕様や料金が今後変わる可能性があります

  • 読み込ませていない情報(今回でいえば求人情報など)は答えられません。「何を答えさせるか」の準備が大切です

  • 実際の業務で使うには、どこまでAIに任せ、どこから人が対応するかの設計・調整が必要です

そして、実際の会話がこちら(デモ動画)

ここまで「作り方」「料金」「他ツールとの違い」をお伝えしてきました。最後に、いちばん見ていただきたいもの――このAI受付が、実際にどう応答するのかを、通話の様子でご覧ください。

※ 画面録画のため、一部で画質が粗く見えづらい箇所があるかもしれません。あらかじめご了承ください。実際のAIの応答は、動画で感じるよりもスムーズでスピーディーです。

やり取りの一部を文字でご紹介します。

こちら:「従業員は何人おられますか?」 AI受付:「従業員数についてお調べします。現在、22名(業務委託を含む)で運営しております」

こちら:「ブログはどんな内容を書いていますか?」 AI受付:「社内勉強会などのイベントレポートや、話題のAIツール・新技術を実際に検証した技術記事を中心に発信しています。具体的には『microCMS』の比較や、日本郵便の新API『デジタルアドレス』をFramerで動かした記事なども掲載しております」

こちら:「AI音声を使った面談アプリを作りたいのですが、費用はいくらぐらいですか?」 AI受付:「機能の詳細や規模によって異なりますので、正確な金額はお伝えできません。担当の者が内容を確認のうえ、概算のお見積りをお伝えします。お問い合わせフォームからご連絡ください」

読み込ませた会社情報をもとに、ブログ記事の個別タイトルまで踏み込んで、しっかり具体的に答えてくれました。一方で、開発費用のようなその場で断定できない質問は、無理に答えず「担当者に確認して折り返します」ときちんと案内してくれます。この線引きが自然にできるのは、受付AIとしてとても大切なポイントです。

実際に使ってみた所感

AIの声(日本語)は自然で、応答スピードも申し分なく、電話の受け答えとしてストレスを感じない仕上がりでした。従業員数やブログの内容といった登録情報にはしっかり具体的に答え、開発費用のような断定できない質問には無理に答えず「担当者に確認して折り返します」と丁寧に案内。受付として十分に任せられる手応えがありました。

ひとつ気づいたのは、社名「VISK」を「ヴァイスク」と読み間違えたこと。ただ、これは正しい読み方(ヴィスク)をInstructions(指示文)に一言加えておけば解決できる範囲です。漢字や固有名詞の読み間違いは他の音声AIでも起こりがちで、こうして設定で微調整しながら精度を上げていけるのも、このツールの扱いやすさだと感じました。

まとめ ― 「電話AI」が、身近な選択肢になりました

実際に触ってみて感じたのは、電話対応の自動化が、もう特別な大企業だけのものではなくなったということです。1分あたり数円・固定費ゼロという料金は、これまで導入をためらっていた中小企業さまにも、十分に検討いただける水準です。

とはいえ、「どんな受け答えをさせるか」「どこまで任せるか」を設計するには、少しコツが要ります。ここは私たちのようなシステム開発会社がお手伝いできるところです。

「うちの電話対応、どこまでAIに任せられる?」 「まず何から試せばいい?」

そんなご相談があれば、VISKが御社の業務に合わせて、設計から検証までサポートします。お気軽にお問い合わせください。


本記事の情報は2026年7月時点のものです。料金・仕様は変更される場合があります。

AI・システム開発のこと、VISKにご相談ください

「自社の業務にAIを活かせないか」「この作業、自動化できないか」——

そんな漠然とした段階からで大丈夫です。大阪のAI・システム開発会社VISKが、御社の課題に合わせて、企画から開発・検証までサポートします。